サッカー日本代表の森保一監督が16日、都内の日本記者クラブで会見を行った。 質疑応答の中で森保監督は、昨年7月に不同意性交容疑で逮捕され、その後不起訴となったMF佐野海舟(マインツ)を再び招集したことに関し、「私は(佐野選手が)不起訴であって、相手方と話をしたりしたということの情報しか持っておりません。不起訴であるから招集をしたい、それで協会によろしいでしょうかと聞いて、そこでいろんなことを水面下で調整していただきながら、招集可能になったということだけはお伝えできますが、細かいことは、詳しく分かる協会の担当の方に聞いていただければよろしいかと思います」と話した。 続けて、森保監督は「相手方に対して、同じような事案で苦しんでおられる方へ、その関係者の方々への配慮を絶対に忘れてはいけないという思いは持っている。その中で不起訴になったということを聞き、本人は次の人生を歩んでいく中で謝罪もして、犯したことに関しては反省(の気持ち)を大きくしていく中、次はどうやって一人の大人として、人として次への道をつくってあげるかということも大切です。再チャレンジ、やり直しの道をつくってあげていくということで決断をした。彼は代表で、すでに試合をしていますが、日常の生活の中で、サッカーを通してどう社会貢献をしていくか、どういう形で(今後)いくのかということを見ていただければ」と神妙な面持ちで語った。 佐野海は昨年1~2月のアジア杯以来久々となった、今月の活動2試合(オーストラリア戦、インドネシア戦)でともに先発出場し、好プレーを見せていた。