フランス当局は、パリの記念施設でタバコに火をつけたとして、モロッコ人の男を逮捕した。 事件が起きたのは、凱旋門の下にある「無名戦士の墓」。ここには消えることのない「永遠の炎」が灯されており、その火を使ってタバコに火をつける様子が動画で撮影され、フランス国内では政治家らを中心に強い非難が広がっている。 アメリカと同様、フランスでも移民政策をめぐって国内の議論が続いている。過去10年で毎年数十万人規模の移民が流入しており、その多くはアフリカ諸国から来ている。 国会議員らは、フランスに流入する移民の対応策を模索してきたが、イギリスへの経由地としてフランスに立ち寄る人々への対応も含め、効果的な解決策は見いだせていない。 逮捕のきっかけとなったのは、TikTokに最初に投稿されたとみられる動画で、男が記念碑を囲む低いチェーンをまたぎ、身をかがめてタバコに火をつけた後、立ち去る様子が映っていた。問題の行動は8月4日に起こったと考えられている。 容疑者はフランスに合法的に居住している47歳のモロッコ人の男で、ニューヨーク・タイムズによると、埋葬地の冒涜で有罪となれば、在留資格を剥奪される可能性があるという。