無名戦士の墓の追悼の炎でたばこに火、モロッコ国籍の男に執行猶予判決 仏

【AFP=時事】仏パリの刑事裁判所は8日、無名戦士の墓の追悼の炎でたばこに火を付け男に拘禁3月の執行猶予付き判決を言い渡した。即決裁判により無名戦士の墓を冒涜した罪で有罪となった。 ハキム・H被告(47)はモロッコ国籍で、フランスの居住許可を得ている建設作業員。ノルマンディー在住だが、平日はパリの職場で寝泊まりしている。 ハキム被告は起訴内容を認め、「深く反省し、フランスの全国民に謝罪する」と述べ、被告席で涙を流した。自身の行動については「今世紀最大の愚行」だったと反省の弁を述べた。 ハキム被告は、犯行当時、アルコールと薬物の影響下にあったと主張した。 ハキム被告はさらに、象徴的な1ユーロ(約172円)の罰金も科され、アルコールと薬物依存症の治療を受けるよう命じられた。 凱旋門の下にある無名戦士の墓で、観光客に見守られる中、男がかがんでたばこに火を付け、平然と立ち去る様子を捉えた動画がソーシャルメディアで広く共有され、フランス国民を激怒させていた。 警察によると、事件は4日夜に発生。男は5日午後に逮捕された。 無名戦士の墓には、第1次世界大戦で命を落とした兵士が、戦死したフランス兵の代表として埋葬されている。【翻訳編集】 AFPBB News

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