活動禁止の親パレスチナ団体を支持、デモ参加の466人逮捕 英

【AFP=時事】ロンドン警視庁は9日、親パレスチナ団体「パレスチナ・アクション」を支持する抗議活動で466人を逮捕した。英政府は先月、反テロ法の下で同団体の活動を禁止していた。 当局は「禁止された団体を支持した」として、これまでロンドンで行われた単一の抗議活動では最多と見込まれる人数を逮捕したと発表。また、警官への暴行の疑いがある5人を含む8人が、その他の容疑で逮捕されている。 この日の抗議活動に加え、活動禁止に反対するこれまでのデモを組織した「Defend Our Juries」の参加者は、昼ごろに国会議事堂近くに集まると、「ジェノサイド(集団殺害)に反対し、パレスチナ・アクションを支持する」などの標語を掲げ、パレスチナの旗を振った。 同団体は「前例のない数」の人々が「逮捕と投獄の可能性」を冒して「この国の古くからの自由を守る」ために立ち上がったと述べ、「私たちは活動を続ける。9月の次の行動に向けて、すでに人数が増えている」と付け加えた。 政府は7月、パレスチナ・アクションが同国南部にある空軍基地に侵入し、2機の航空機に推定700万ポンド(約13億9000万円)の損害を与えたこと認めたことを受け、同団体を非合法化していた。 パレスチナ・アクションは、パレスチナ自治区ガザ地区での紛争において英国がイスラエルに間接的な軍事支援を行っているため、活動家が行動を起こしたと述べている。 英内務省はこの日の抗議活動に先立ち、パレスチナ・アクションが「暴力、深刻な損害、広範な犯罪被害」を伴う「重大な攻撃」への関与が疑われていると、改めて表明していた。 しかしながら、国連(UN)や国際人権NGOアムネスティ・インターナショナル、国際環境NGOグリーンピースなどは、禁止措置を法的な過剰反応であり、言論の自由に対する脅威だと非難している。【翻訳編集】 AFPBB News

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