「ガザでホロコースト」 ユダヤ教聖地「嘆きの壁」に落書き

【AFP=時事】エルサレム旧市街にあるユダヤ教聖地「嘆きの壁」が11日、ヘブライ語で「(パレスチナ自治区)ガザ地区でホロコースト(ユダヤ人絶滅を目的としたナチス・ドイツ政権とその同盟国および協力者による国ぐるみの組織的な迫害および大量虐殺)が行われている」と落書きされた。当局が明らかにした。イスラエルによるガザでの軍事作戦継続を非難するものとみられ、イスラエルの宗教指導者や政治家ら幅広い層が非難した。 エルサレム市内の別の場所にある大シナゴーグの壁にも同様のメッセージが落書きされた。 イスラエル警察が、27歳の容疑者を逮捕した。 この事件はイスラエル国内で激しい怒りを呼んだ。 嘆きの壁のラビ、シュムエル・ラビノビッチ師は、「聖地は抗議を表明する場所ではない。警察はこの行為を捜査し、冒涜の犯人を追跡し、法の裁きを受けさせなければならない」と述べた。 嘆きの壁の管理事務所は、落書きは午前中に消去したと述べた。 極右のイタマル・ベングビール国家治安相は、警察が「電光石火の速さ」で行動すると表明した。 同じく極右のベツァレル・スモトリッチ財務相も、犯人は「ユダヤ人であることの意味を忘れている」と述べた。 野党からも厳しい非難の声が上がった。 野党「国家団結党」を率いるベニー・ガンツ元国防相は、落書きを「ユダヤ人全体に対する犯罪」と呼んだ。 嘆きの壁は、イスラエル軍が1967年の第3次中東戦争中に占領したエルサレム旧市街の中心部にある。【翻訳編集】 AFPBB News

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