尹錫悦前大統領妻の逮捕状審査 特別検察官チームが疑惑の鍵を握る男の身柄を空港で拘束

【ソウル=桜井紀雄】韓国のソウル中央地裁は12日、尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領(64)の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏(52)の逮捕状発付の是非を判断する審査を開いた。金氏の複数の不正疑惑を捜査する特別検察官が7日、資本市場法違反などの容疑で逮捕状を請求していた。12日深夜から13日未明に結論が出る見通し。 金氏が逮捕されれば、大統領経験者の妻として初めてとなる。内乱首謀罪などで公判中の尹氏は拘置所に勾留されており、大統領経験者の夫妻が同時に身柄拘束される初の事態ともなる。特別検察官チームは12日、金氏の側近で疑惑の鍵を握るとされる男の身柄を仁川(インチョン)国際空港で拘束した。 金氏は呪術師を通じ世界平和統一家庭連合(旧統一教会)元幹部から不正に高級バッグを受け取った疑いや、輸入車販売会社の株価操作に関与した疑いなどが持たれている。 審査には金氏本人が出廷した。金氏は全面的に容疑を否認している。

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