尹前大統領妻が逮捕後初の取り調べ 手錠かけられ護送車で出頭

【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る複数の不正疑惑を捜査する特別検察官チームは14日、前日未明に逮捕した金氏をソウル中心部の光化門近くのビルにある取調室に出頭させた。 矯正当局によると、金氏はこの日午前8時40分ごろ、手錠をかけられた状態で護送車に乗り込み、ソウル南部拘置所を出発した。 金氏が特別検察官による取り調べを受けるのは6日に続き2回目。逮捕されてからは初めての取り調べとなる。 特別検察官チームは、金氏が尹政権で与党だった「国民の力」の公認候補選びに不正に介入した容疑について集中的に追及する計画だ。 尹氏夫妻は2022年の大統領選で政治ブローカーのミョン・テギュン氏が世論調査を無償で引き受けた見返りとして、同年の国会議員補欠選で国民の力の金映宣(キム・ヨンソン)前議員が党公認候補に選ばれるよう影響力を行使した疑いが持たれている。 また、金氏は22年4~8月に呪術師を通じて世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の元幹部からダイヤモンドのネックレスや高級バッグを受け取り、その見返りとして教団のカンボジア事業などで便宜を図った疑いや、09~12年に行われた輸入車ディーラー「ドイツ・モーターズ」の株価操作に関与した疑いなどもかけられている。 他にも多くの疑惑があることから、特別検察官チームが金氏を複数回にわたり出頭させる可能性もある。

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