うその上塗り 万引で逮捕された50代の男性被告 兄の名前を名乗り、調書の署名を偽造し…

うそを重ね、引き返せなくなった。コンビニでパックご飯などを盗んだ50代の男性被告。罪から逃れたい一心で兄の名前を名乗り、調書の署名を偽造した。 今年4月、福岡から佐賀に引っ越して飲食店で働き始めた。給料日が遠く、「少しでも節約したい」と万引に手を染めた。その4日後、被告は再び来店。気が付いた従業員が通報した。 「ばれると思わなかった」。駆けつけた警察官に、身分確認のため差し出した障害者手帳は、兄名義のものだった。半身不随の兄に代わって手帳の手続きをした際に、自身の顔写真を貼っていた。「刑罰から逃れたいという気持ちが強かった」。その後の取り調べでもうそを重ね、調書には兄の名前を記した。 窃盗の犯行時にコンビニで支払った公共料金の納付書から、調書の偽造はあっけなく判明した。バイクも無免許で運転していた。 遅れて法廷に現れた際には、「電車が遅れました」と裁判官に頭を下げた。公判で裁判官は被告を見つめ、ゆっくりと諭した。「細かい規範を守ろうという意識を持ち続けないと、またルール違反をやりますよ」(判決=拘禁刑1年6月、執行猶予4年)

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