【速報】船橋立てこもり事件 母妹監禁の男に猶予付き有罪判決 千葉地裁

船橋市で5月、男が母と妹を人質に自宅アパートに立てこもった事件で、監禁の罪で起訴された無職の男(32)の判決公判が14日、千葉地裁(小西安世裁判官)であった。小西裁判官は「一方的に怒りを募らせた」として懲役2年、執行猶予4年を言い渡した。検察側は懲役2年を求刑し、弁護側は執行猶予付きの判決を求めていた。 判決によると、被告は5月20日午前1時半~午後1時25分ごろ、両手に包丁を持ち、自宅の一室に鍵をかけて母(59)と妹(27)を監禁した。 判決の理由で小西裁判官は「自分から話し合いをして歩み寄る努力をせず、身勝手で短絡的な犯行」と指摘。「母と妹が厳重な処罰を望んでいる」と述べた。一方で、被告が犯行を認め反省していることなどから執行猶予を付けたとした。検察側によると、母と妹は「(被告と)もう関わりたくない」と話していたという。 これまでの公判によると、被告は再就職がうまくいかず家族との交流を避けていた。テレビの音量を巡り母親と口論に発展。犯行に至った。「自分の苦しみを理解してもらいたかった。包丁を持てば真剣に考えてもらえると思った」と説明していた。 事件は5月20日午前6時40分ごろ、被告の兄が110番通報し発覚。12時間に渡る監禁の末、部屋から出てきた被告を県警が監禁容疑で現行犯逮捕した。(本紙・千葉日報オンラインでは実名報道)

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