タイで18年前、日本人観光客の女性が殺害された未解決事件で、JNNは事件前に現場近くで別の日本人観光客が撮影したとみられる映像を入手しました。タイ当局は、犯人逮捕への手がかりになる可能性があるとして撮影者の情報を求めています。 この事件は2007年11月、タイ北部スコタイの遺跡を観光していた大阪市出身の川下智子さん(当時27)が何者かに殺害されたものです。 JNNは事件前に団体旅行で現地を訪れた別の日本人観光客がビデオカメラで撮影したとみられる映像を、タイの捜査当局から入手しました。映像は事件当日に撮影された可能性があるものの、捜査の過程で一部の映像しか入手できておらず、詳しい分析ができていないということです。 タイ当局は、撮影した日本人観光客は事件とは無関係だとしたうえで、持ち主などに関する情報を求めています。 また、事件当時、現場近くにいたとみられ、犯人を目撃した可能性があるフランス人男性の似顔絵を公開し、情報提供を呼びかけています。 タイの刑法で20年と定められた殺人罪の時効が迫るなか、川下さんの遺族は、事件の解決と時効の撤廃を訴えています。 【日本国内における情報提供先】 大阪府警察本部 刑事部国際捜査課 06-6943-1234(代表)