【ラグビー】活動再開した天理大、明大に大敗し厳しい船出 監督はリーグ戦開幕3日前に復帰

天理大ラグビー部が17日、合宿先の長野県上田市の菅平高原で明大と練習試合(40分×3)を行い、19―80で敗れた。 部員2人が大麻所持など麻薬取締法違反の疑いで逮捕されたことから7月末まで活動を自粛していたため、対外試合を実施するのは約2カ月半ぶり。主力組で戦った1本目は0―26と圧倒され、昨年度の大学選手権準々決勝で3点差と惜敗した相手に大敗した。共同主将のSO上ノ坊駿介(4年=石見智翠館)は「ずっと受け身になってしまった。準備してきたことが出せなかった」と悔しがった。 自粛期間が明け、今月1日から全体練習を再開。まだ2週間あまりとあって本調子に遠く、敵陣22メートルライン内に攻め込む回数は数える程度だった。6月1日の創部100周年試合では早大を36―35で撃破。昨季の関西王者として強さを示したが、その後に活動を自粛する事態となった。 副学長で、新たに同部の部長に就任した岡田龍樹氏(65)はこの日の試合を観戦。手も足も出ない大敗に「組織的なプレーやコンタクトプレーは全くできていなかった」と振り返った。現在は八ツ橋修身BKコーチが監督代行を務め、職務停止中の小松節夫監督は関西大学Aリーグ開幕3日前の9月11日から復帰する。 逮捕された部員2人は既に退部。再発防止に向け、全部員に薬物の講義を行い、寮内には可能な限りコーチを配置するようにしているという。「またラグビーを再開させてもらえた。感謝やプレーできるありがたみを表現したい」と上ノ坊。関西連覇への道のりは険しいが、1カ月を切ったリーグ開幕戦へ調整を続けていく。

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