King & Prince・高橋海人(高=はしごだか)、俳優の中村倫也がW主演を務める、TBS系金曜ドラマ『DOPE 麻薬取締部特捜課(読み:ドープ マヤクトリシマリブトクソウカ)』(毎週金曜 後10:00)。今回、“未来予知”の異能力を持つ才木優人役の高橋海人にインタビュー。主人公・才木を演じたこれまでと、終盤に差し掛かった作品のこれからを語ってくれた。 ──ここまで才木を演じてみての感想をお聞かせください。また、最初に抱いていた印象と、演じきった今とで印象に変化があれば、その点についても教えてください。 そうですね、印象は最初からあまり変わっていません。自分が異能力者という立場で、才木が24年間生きてきた中で辛いことや気持ちの良くない経験もたくさんあったけど、だからこそ「人には優しく生きよう」という信念を持っている、そんなキャラクターでした。優しさや真っ直ぐさ、そして周囲に譲れない強さ。たとえば、「ドーパーは殺さず逮捕して更生させるべきだ」という信念を持っていて、その頑固さが周りとぶつかることもある。でもそれは、彼自身の信念からくるものなんですよね。自分自身もそういう部分に共感するところがありましたし、それは演じていく中で最初から最後まで変わらなかった部分だと思います。特に後半では、その「頑固さ」がより強く出ていた印象もありますが、キャラクターの核はブレずに保たれていました。 ──放送後の周囲の反響や、ご自身で映像をご覧になったときの感想について教えてください。 事務所の人たちも観てくれていて、「ドラマ見てるよ」と言ってもらえることも多いです。他局になりますけど、この前歌番組で、Snow Manの深澤(辰哉)くんにも「観てるよ」と言ってもらいましたし、スタッフの方々からも反響がありました。SNSでの反応を見ると、特撮や異能力ものが好きな方々が観てくれていたりして、自分がこれまであまり接点がなかった層の方々にも届いているんだなと実感しています。ドラマの持つ力の大きさを改めて感じましたね。 ──VFXを駆使したアクションシーンも今作の見どころの一つかと思いますが、実際に完成したシーンをご覧になっていかがでしたか? 毎回、VFXに頼りすぎず、現場でどこまで作り込めるかというのも一つの課題だったと思います。たとえば第3話の陣内さんと才木の戦いのシーンでは、CGを一切使わずに撮影されていて、幅広いアクションの表現ができていたと思います。今後もアクションシーンは見どころになってくると思うのですが、いわゆる「見たことある感じ」にはならないんじゃないかなと感じています。 ──中村倫也さんと一緒に取材されたとき、「一緒にお芝居をしてみたかった」と話されていたかと思いますが、実際に共演されてみて、中村さんに対する印象はいかがでしたか? 最初から、倫也さんが登場するシーンが終わると「また早く出てきてほしい」と思うくらい、毎回クセになるような魅力があって。演技力や経験の豊かさはもちろんですが、奥底からにじみ出る人間としての魅力が、すごく印象的でした。 倫也さん自身は「ひねくれた人生を歩んできた」とおっしゃっていましたが、僕から見ると、様々な経験を通して自分なりの“攻略本”を作り上げてきた方なんじゃないかなと感じています。技術ももちろんすごいですが、それ以上に「人間としての芯の強さ」がある方だなと思いました。演じるうえでの技術や作り込みの魅力だけでなく、演じない良さ、人間性の良さ、すべてを内包しているような方。ご一緒できたことは、自分にとって本当に大きな経験になりました。