高配当や元本保証をうたって現金を違法に集めていた疑いで逮捕されていた札幌の男2人が、20日、虚偽の契約書を作った疑いで再逮捕されました。 虚偽の契約書を作り、違法に出資金を“借入金”に偽装した疑いで逮捕されたのは、札幌市南区の会社役員、田口真也容疑者(59)と、札幌市豊平区の自営業、西川誠和容疑者(46)です。 警察によりますと、2人は共謀して、出資者から受け取った資金を「借入金」であるかのように装うため、虚偽の金銭消費貸借契約書を74件作成。 総額10億円あまりに上る虚偽の契約書を使い、犯罪収益を正当化するアリバイ工作をしていた疑いがもたれています。 田口容疑者と西川容疑者はすでに、2022年に札幌市内の男女3人から合計860万円を無許可で集めたとして、出資法違反の罪で起訴されています。 警察は、今回押収された10億円あまりの契約書をもとに、さらに出資法違反の余罪もあるとみて、調べを進めています。