神戸市中央区のマンションで住人の会社員片山恵さん(24)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された会社員谷本将志容疑者(35)が、事件数日前から現場付近のホテルに宿泊していたことが24日、捜査関係者への取材で分かった。 兵庫県警は同日、同容疑者を送検。詳しい動機や事件前後の足取りを調べている。 捜査関係者や谷本容疑者が勤務していた東京都内の会社社長によると、同容疑者は17~21日まで夏休みを取得。事件数日前から現場マンション付近のホテルに宿泊しており、片山さんを刺した後は新神戸駅から新幹線で東京方面に移動していた。 また谷本容疑者が、片山さんの職場近くの駅から後をつけていたとみられることも判明した。同駅構内の防犯カメラに特徴が似た男が映っていたほか、マンション最寄り駅では、片山さんが改札を通過した直後に、同容疑者とみられる男が追い掛けるように改札を通った様子が映っていた。県警は同容疑者が電車の乗り換えを含め、少なくとも30分以上にわたって後をつけ、事件を起こしたとみて捜査している。