「相棒のような存在だった」はずが…なぜ87歳は93歳の親友を殺害したのか 石川・七尾市の介護施設

石川県七尾市の介護施設に入所する男性が、同じ部屋で生活する男に殺害された事件。地元の住民から聞かれたのは2人の仲の良さでした。 そんな2人に、一体何が…。 地区の敬老会に出席する七尾市中島町の無職・岡田道定 容疑者(87)。22日、殺人の疑いで逮捕されました。 岡田容疑者は22日の早朝、七尾市の介護老人保健施設で同じ部屋の男性(93)を杖や金属製のおもりで複数回殴り、殺害した疑いがもたれています。 ■被害者の男性は岡田容疑者の家を建てるほど仲が良かった 調べに対し、「殺そうと思った」と述べ、容疑を認めているということです。 一方で、2人の間柄は大工だった男性が岡田容疑者の家を建てるほど仲の良い関係で、2人を知る人は「相棒のような存在だった」と話します。 2人を知る人「行事があったら一緒に出たり、一緒に行っているのは聞いた」「入院したことがある。そうしたら(岡田容疑者は)被害者の男性と2人で見舞いに来た。」「(施設では)男性と岡田さんと喜んでおった。一緒の部屋に仲良くして。」 また、岡田容疑者の性格については… 2人を知る人「あの穏やかな人が今でも信じられん」 岡田容疑者を知る人「立派な人。集落の仕事で行事にはよく参加していた」 ■男性の嫌なところが見え、注意しても直らず我慢していた 警察に対し「男性の嫌なところが見え、注意しても直らず我慢をしていた」という趣旨の供述をしている岡田容疑者。 2人を知る人「岡田容疑者は認知症にかかったというので寿老園に入った」 亡くなった男性の長男は、介護施設での出来事に悔しさをにじませます。 亡くなった男性の長男「信じられない。施設にいてどうしてそういうことが起きるんだろうと。変形した影も形もない(顔を)見て、もうこれは回復無理かなと思った。担当の先生に『もういいです、これ以上蘇生しなくていいです』と言いました。」 犯行に使われたおもりの形状は四角形で、リハビリ用に使われていたため、10キロに満たない重さだったということです。

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