「彼らは常に護身用の武器を携帯している」日本人も他人事じゃない!ミャンマー人同士の殺人事件

一斉に浴びせられるカメラのフラッシュに、一瞬、強張った表情を見せたものの、男は全てを悟ったように、うつろな表情で前方を見据えていた──。 8月18日、東京・新宿区の警視庁四谷警察署から身柄を検察に送られるために警察車両に乗せられて出てきたのは、ミャンマー国籍で東京・新宿区のゾー・ミョー・テッ容疑者(24)だ。 「ゾー容疑者は、7月7日の深夜、ミャンマー人の友人と4人で新宿区のナイトクラブでお酒を飲んでいました。そこで、別のミャンマー人の7人グループとトラブルになります。その後、両グループは退店。11人が早朝の路上で乱闘となり、ゾー容疑者が7人グループの中の一人、ミャンマー人留学生のチッ・ポウさん(22)の頭をワインボトルで殴って殺害したとして、殺害の容疑が持たれています。 調べに対し、もともと2つのグループは面識がなく、ゾー容疑者は『殴ったことは間違いないが、殺すつもりはなかった』と容疑の一部を否定。ゾー容疑者のグループ4人のうち、他の2人も逮捕されましたが、彼らは容疑を否認しているということです」(全国紙社会部記者) ミャンマー人同士による殺人事件といえば、今年6月にも起きたばかりだった。千葉県野田市の路上で、ミャンマー人とみられる男性が胸を刺され、死亡。千葉県警は現場にいた自称技能実習生のミャンマー人の男(事件当時24)を殺人容疑で逮捕した。男は取り調べに対し、2人は事件の直前まで容疑者の自宅で酒を飲んでおり、何らかのきっかけでケンカとなって路上で殴り合いに。手にした包丁で被害者を刺したという。男は『殺意を持って刺したわけではない』と容疑の一部を否認していた。 どちらも、ミャンマー人同士のトラブルで酒に酔っての犯行。元神奈川県警刑事で犯罪ジャーナリストの小川泰平氏が解説する。 ◆警察の声がけが明らかに少ない 「飲み会の席ですから、日本人同士でもそういった席で、違うグループとケンカになることはよくあります。しかし、外国人の場合は、護身用に携帯していた刃物などの武器が原因で事件になるケースが少なくありません。それは、母国にいた時の習慣で、そういったものを持ち歩くのは彼らにとっては何も特別なことではありません。 日本で武器を携帯していることは違法と頭ではわかっていても、同国人同士のコミュニティでは、それが守られていないというのが現状です。また、日本の警察も、そういった外国人たちに声がけをする、監視する業務を長年、怠ってきたという結果でもあるのです」 8月18日には、JR日暮里駅前(東京・荒川区)の路上で、ベトナム人男性が2人組の男に声をかけられた後に殴られ、持っていた100万円入りのバッグが盗まれるという事件も起きている。 「まだ、犯人は捕まっていませんが、犯人が外国語を話していたという目撃情報もあります。ここ数年、外国人観光客が増えていますが、日本に定住する外国人も増える傾向にあり、同国人コミュニティも大きくなりつつあります。そのコミュニティ内での犯罪が増えてきているということなのですが、日本の警察、メディア、国民の関心がまだそこまで高くなっていないので、その危険性がはっきり伝わっていない印象です。 例えば、夜の繁華街などでは、外国人同士のケンカは確実に増えています。そういった現場に遭遇しても、決してケンカを止めに入るといった行為は行わないこと。武器を持っていて、巻き込まれる可能性が極めて高いのです。なるべく、その場を離れ、すぐに警察に連絡することをお勧めします」 我々も普段の生活の中で、注意すべき点が増えつつあることは確かなようだ。

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