神戸行き1カ月前に計画か 女性刺殺事件容疑者、7月下旬に新幹線の往復チケット購入

神戸市中央区のマンションで住人の会社員、片山恵さん(24)が刺殺された事件で、兵庫県警に殺人容疑で逮捕された谷本将志容疑者(35)=東京都新宿区=が、神戸行きを約1カ月前に計画していたとみられることが26日、関係者らへの取材で分かった。今月17日に神戸入りし、片山さんの勤務先近くのホテルに宿泊。20日に犯行に及んでおり、県警は犯行に至るまでの詳しい経緯などを調べている。 関係者らによると、谷本容疑者は新宿区の会社に勤務。今月17~21日に夏季休暇を取る希望を出し、7月下旬に東京方面から新神戸までの往復チケットを購入していた。チケット代として同月26日付の領収書を職場に提出。料金は会社側が出したという。 容疑者は今月17日に神戸入りし、片山さんの勤務先から直線距離で約250メートルの場所にあるホテルに宿泊。犯行当日の20日も宿泊の予約をしていたが、午後7時20分ごろに片山さんを襲い、タクシーを使って新神戸駅へ移動し、東京方面の新幹線に乗って逃走したという。 片山さんは同日午後6時半ごろに勤務先の保険会社を退勤。その前の時間帯から、谷本容疑者がこの会社付近を歩く様子が周辺の防犯カメラに写っていた。その後、容疑者は約50分間にわたり、マンションまで片山さんを尾行。県警は神戸入りしてからの容疑者の足取りを捜査し、片山さんを狙った経緯を調べる。 谷本容疑者は神戸市内に居住歴があり、令和4年に同市内のマンションに侵入し、別の女性の首を絞めたとして逮捕されている。

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