偽造した運転免許証を使って銀行口座を不正に開設したとして、警視庁は26日、有印公文書偽造・同行使と詐欺の疑いで、警視庁築地署地域課の巡査部長、米川和行容疑者(40)=東京都世田谷区=を逮捕した。容疑を認め、「他人名義でローンを組む目的だった」などと供述しているという。 警視庁によると、米川容疑者はほかに、自分名義の複数の口座を他人に売却した疑いが持たれている。これらの口座には約180回にわたり、計約7千万円が振り込まれており、同庁は特殊詐欺などの被害金とみて捜査している。 逮捕容疑は5月、偽造した運転免許証を使って銀行の預金口座を開設したとしている。偽造免許証は、X(旧ツイッター)で知り合った氏名不詳の第三者に、秘匿性の高いSNSを通じて作成を依頼。対価として数万円を支払っていた。 警視庁警務部の菅潤一郎参事官は「言語道断の行為で、深くおわび申し上げる」とした。