約束の報酬「残業代名目」指示か 参院選で買収容疑の社長

7月の参院選で自民党から比例代表で出馬した阿部恭久氏(66)=落選=に投票すれば報酬を支払うと約束したとして、公選法違反(買収約束)容疑で逮捕されたパチンコ店運営会社社長が、共に逮捕された同社幹部らに対し、報酬を支払う際には残業代名目とするよう指示していたことが27日、捜査関係者への取材で分かった。 警視庁と7県警の合同捜査本部は一部関係先を家宅捜索し、関係者らから事情を聴いており、報酬を給与に紛れ込ませる狙いがあったとみて調べている。実際に報酬が支払われた形跡は確認されていないという。 逮捕されたのは「デルパラ」(東京都港区)の社長李昌範容疑者(50)ら6人。阿部氏は、パチンコ店の全国組織「全日本遊技事業協同組合連合会」の理事長を務め、業界トップとして出馬していた。 合同捜査本部は、李容疑者らがグループ会社を含め1都7県の店舗の従業員やアルバイト計約250人に投票を求めていたとみている。

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