元勤務先の顧客リストを不正に取得し、使用したとして、警視庁大崎署は2日までに、不正競争防止法違反の疑いで、不動産会社「日星都市開発」(東京)社長礒辺和希容疑者(32)=東京都港区三田=と会社員後藤良太容疑者(33)=渋谷区恵比寿=ら3人を逮捕した。 後藤容疑者は「金欲しさにやった」と容疑を認め、ほか2人は「違法なデータとは思っていない」などと容疑を一部否認している。 同署によると、3人は不動産会社「あすか地所」(東京)の元同僚で、礒辺容疑者は同社を退社した2020年1月ごろから昨年4月まで、当時あすか地所で勤務していた後藤容疑者から、同社の顧客リスト約1万5000件の提供を受けた。契約につながった場合に後藤容疑者が受け取った報酬は計約3000万円に上るという。 礒辺容疑者の逮捕容疑は昨年4月~今年1月、後藤容疑者が不正に持ち出した、氏名や連絡先、不動産売買に関する情報などが記載されたあすか地所の顧客リストを営業電話に使用した疑い。