神戸市中央区のマンションで住人の会社員片山恵さん(24)が刺殺された事件で、殺人容疑で逮捕された会社員谷本将志容疑者(35)が、片山さんについて「事件2日前に路上で見かけ、好みのタイプだと思った」という趣旨の供述をしていることが28日、捜査関係者への取材で分かった。 29日で逮捕から1週間。谷本容疑者は事件3日前にも別の女性の後をつけた疑いがあることも新たに判明し、兵庫県警は同容疑者が好みの女性を物色し、一方的に狙った可能性が高いとみて裏付けを進めている。 捜査関係者によると、谷本容疑者は片山さんについて「18日朝、勤務先付近の路上で歩いている所を見つけた。後をつけてビルに入っていくのを確認した」と説明。その後、出勤や退勤時間帯にビル周辺で出入りを確認していたとの趣旨の供述をしているという。 捜査関係者や勤務先の運送会社(東京都新宿区)社長によると、谷本容疑者は今月17~21日は夏休みで、17日に神戸入りし、片山さんの職場付近のホテルに宿泊していた。 この日、片山さんとは別の女性を尾行し、オートロックの玄関を擦り抜けてマンションに侵入したとみられることも新たに分かった。女性は不審に思い避難して無事だった。事件後、県警に女性から相談があったという。