日本各地で広域強盗事件を指示し、警察当局が匿名・流動型犯罪グループ(匿流)の取り締まりを強化するきっかけとなった「ルフィ」グループ。当初海外で特殊詐欺を手がけたグループの幹部として初めて裁判員裁判で審理された小島智信被告(47)に東京地裁は7月、懲役20年の判決を言い渡した。 小島被告は公判で「被害者を生んだ贖罪」と述べ、グループの実態を詳細に供述した。なぜ摘発のリスクが高く、刑の重い強盗に手を染めるようになったのか。(共同通信=広川隆秀) ▽送還時の面影なし 7月1日、東京地裁で開かれた初公判に、痩せて意気消沈した小柄な中年の男が出廷した。強盗致傷ほう助や詐欺など計約20の罪に問われた小島被告だ。送還時のちょんまげのような特異な髪形は短くそろえられ、白いシャツとグレーのスエットパンツ姿。日本を震撼させた犯罪グループの幹部として強制送還された時の姿はなかった。検察官が起訴内容を30分以上にわたって読み上げ、板津正道裁判長から認否を一つずつ確認されると、いずれについても「間違いありません」と淡々と認めた。