米国ヒューストンで、他人の家の呼び鈴を押して逃げる、いわゆる“ピンポンダッシュ”のいたずらをしていた10代の少年が銃で撃たれて死亡する事件が発生した。 1日(現地時間)、CNNなどによれば、この日現地警察は、ヒューストンの住宅街で玄関の呼び鈴を押して逃げるいたずらをしていたところ銃で撃たれた11歳の少年が、前日(8月31日)に病院で死亡したと明らかにした。 警察によると、この少年は30日の深夜、友人たちと一緒にヒューストン東部地域の住宅街で玄関の呼び鈴を押して逃げる遊びをしていた。 少年は午後11時ごろ、ある家で呼び鈴を押して逃げる途中、背中を銃で撃たれた。すぐに病院へ運ばれたが、翌日亡くなった。この少年以外に他の負傷者がいるかどうかは確認されていない。 警察は「目撃者が、子どもたちが玄関の呼び鈴を押した家から誰かが出てきて、逃げる子どもたちに銃を撃ったと証言した」と伝えた。 米国ではこのように玄関の呼び鈴を押してドアが開く前に逃げるいたずらを「ディンドン・ディッチ(ding dong ditch)」という。ディンドン・ディッチはTikTok(ティック・トック)などソーシャルメディアで人気のチャレンジだ。玄関のドアを叩いたり蹴ったりする変形版のディンドン・ディッチ・チャレンジの動画もく繰り返し投稿されている。 一方、ディンドン・ディッチのいたずらで死亡する事件は今回が初めてではない。 5月にはバージニア州で、ディンドン・ディッチの動画を撮影していた18歳の高校生が家主の銃に撃たれて死亡した。また2023年にはカリフォルニア州で、ある男性が玄関の呼び鈴を押して逃げた10代の少年3人を車ではね殺した罪で有罪判決を受けたこともある。 インディアナ州ハミルトン郡保安官事務所は8月、フェイスブックを通じて「ドアを叩いて逃げるのが楽しいと思うか。もう一度考えてみなさい」とし「いたずらのように見える行動が、深刻な法的問題、財産被害、さらには誰かが傷つく最悪の事態につながる可能性がある」と警告した。 ボルーシャ郡保安官事務所のマイク・チットウッド保安官は7月、ある家のドアを蹴って逃げた13歳の少女と15歳の少年を逮捕した後、「これは、特にフロリダでは、死ぬのに申し分のない方法だ」とし「TikTokチャレンジがあなたの未来を危険にさらしている」と語った。