被害の女性「信頼する警察でなぜ」ショック語る 竹原署巡査長による窃盗事件

竹原署大崎上島分庁舎(広島県大崎上島町)で運転免許証の更新手続き中に町内の女性(78)から現金1万円を盗んだとして、竹原署巡査長の男(31)=同町=が窃盗容疑で逮捕された事件で、女性が中国新聞の取材に応じた。女性は「ショック。信頼する警察でこんなことが起きるなんて…」と絶句した。 女性は6月23日午前9時半ごろ、更新手続きで分庁舎を訪ね、封筒に書類と1万円札と5千円札を1枚ずつ入れて持参した。男は当時交通課に所属。分庁舎で視力検査を担当していた。 女性は部屋に入ると、男に促され、封筒を検査機器のそばの籠に入れた。室内は2人だけ。両目で機器をのぞき込む形の検査で、「よう見えるね」と声をかけられ、警戒心もなかった。数分で終わり、物音や異変は感じなかった。 受付で手数料を支払う際、1万円札がないのに気付いた。ただ、その時は「勘違いかもしれない」と思い、5千円札で支払って帰宅した。 8月に入り、県警捜査員から複数回にわたり更新手続きの様子を聴かれた。その後、何者かが盗んだと伝えられ、被害届を出した。30日、窃盗容疑で逮捕されたのは警察官だった。女性は「なぜ盗んだか理由は分からないが、二度と起きてほしくない」と話した。

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