e-Taxを利用して税務署に虚偽の確定申告を行い、所得税の還付金をだまし取ったとして詐欺の罪に問われている男の裁判が始まりました。男は一連のe-Taxを利用した詐欺事件の主犯格とみられています。 詐欺の罪に問われているのは、東京都港区のデザイン業・小笠原惇被告(40歳)です。 起訴内容によりますと、小笠原被告は別の人物らと共謀し、2024年7月から9月までの間、オンラインで確定申告が可能な「e-Tax」を利用して、愛媛・北海道・宮崎の税務署に虚偽の内容を記載した確定申告書を提出。所得税の還付金あわせて約608万円をだまし取った罪に問われています。 小笠原被告はグループの主犯格とみられ、9月9日の初公判で起訴内容に間違いがないことを認めました。 検察側は犯行の経緯について小笠原被告は、2024年、秘匿性の高い通信アプリテレグラムを通じて、すでに逮捕されている17歳の少年とやり取りをして、詐欺に関わる人材を集めるよう持ち掛け、自分の取り分については暗号資産で送ることを取り決めていたと指摘しました。次回公判は10月28日に行われる予定です。