「無実分かれば全額返金」 玄関に現金置く ニセ電話詐欺 土浦の88歳男性、3972万円被害 茨城

茨城県警は9日、同県土浦市、無職、男性(88)が総務省職員などを名乗る男らに現金3972万円をだまし取られたと発表した。県警はニセ電話詐欺事件として調べている。 県警組織犯罪対策1課によると、8月15日夕方ごろ、男性の携帯電話に同省職員を名乗る男から「あなたの携帯電話から迷惑メールが送信されている」などと連絡があった。さらに警視庁渋谷署の警察官を名乗る男から電話があり「あなたがマネーロンタリングをしている疑いがある」などと言われた。検察官を名乗る男に代わり、「無実を訴えても証拠は十分にあります」などと言われ、数日後、男性方に逮捕状のような書類などが届いた。 その後、警察官を名乗る男から電話で「逮捕を免れるには資産を差し押さえる必要がある」「無実が分かれば全額返金される」などと言われたことから、男性は同21日~9月5日の間、指示通りに口座から現金を引き出し、複数回にわたり自宅の玄関などに計3972万円を置いた。

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