秋田県の観光支援策の助成金を不正に受け取ったとして、逮捕・起訴されている鹿角市の温泉宿泊施設の会社役員の女が、宿泊キャンペーンに使われる紙と電子のクーポンをだまし取り横領したとして再逮捕されました。 逮捕されたのは、鹿角市の温泉宿泊施設「五の宮のゆ」を運営する東日本観光の社長の女78歳です。 警察によりますと、容疑者の女は2022年8月から12月までに県の宿泊支援事業「秋田へGo!秋田を旅しようキャンペーン」を利用しようと、宿泊客がいるのを装い紙クーポンおよそ1200枚、金額にして120万円相当を私的に使用するため横領した業務上横領の疑いが持たれています。 さらに、2023年2月から5月までに同じキャンペーンを同様の手口で利用し、電子クーポンが申請できるカードを不正に取得したあと、スマートフォンで約480回、合わせて90万円相当の電子クーポンを発行した、電子計算機使用詐欺の疑いも持たれています。 いずれも公判中の、「五の宮のゆ」の当時従業員の2人と共謀して犯行に及んだとされ、警察は2人について慎重に捜査を進めています。 藤原容疑者は2年から2023年にかけ、県の観光支援のキャンペーンの助成金を950万円・138万円・177万円をだまし取ったとして、これまでに3度起訴され現在公判中です。