福島県三春町で9日に父親が包丁で刺された殺人未遂事件で、殺人未遂の疑いで逮捕された同町鷹巣字日影、無職の男(35)は自宅にあった包丁を使い、父親を刺したとみられることが10日、捜査関係者への取材で分かった。 田村署は2人の間に何らかのトラブルがあったかを含め、慎重に調べを進めている。 同署などによると、事件当時、男は同居の父親を襲い、包丁で首などを複数回刺した。父親は家の外に逃げ出し、近所の住民に助けを求めて無事だった。署員が駆け付けた時に男は自宅内におり、逃げる様子がなかったという。同署の調べに容疑を認めている。 事件が起きたのは町役場やJR三春駅から約4キロ離れ、民家が数軒立ち並ぶ静かな住宅地。近隣住民によると、男は家族3人で暮らしており、目立ったトラブルはなかったという。近所に住む80代男性は「(男は)おとなしい印象。事件が起きて驚いている」と話した。