記者 「今、JPドラゴンのメンバーの身柄が福岡に送られてきました。フードにマスクをつけていて表情を伺うことはできません」 窃盗の疑いで逮捕され、11日送検されたのは住所、職業ともに不詳の三本竹朗容疑者(27)ら日本人の男6人で、フィリピンに拠点を置く犯罪組織「JPドラゴン」のメンバーです。警察によりますと6人は2023年、埼玉県の男性に対し警察官になりすまして「キャッシュカードが悪用されている。警察官を向かわせる」などとうその電話をかけ実行犯と共謀してキャッシュカードを盗んだ疑いが持たれます。6人は被害者に電話をかけるほか日本にいる実行役に指示を出していたとみられています。警察は6人の認否を明らかにしていません。「JPドラゴン」はこれまでに少なくとも250人から約9億円をだまし取ったとみられます。福岡県警はリーダーとみられる吉岡容疑者の逮捕状を請求、すでに現地当局が吉岡容疑者を拘束していて今後、組織の全容解明を進める方針です。 ニセ電話詐欺の被害は増加の一途をたどっていて、県内では2025年1月から7月までに1年前の2.2倍となる790件、被害額は30億円を超えています。被害に遭わないために注意が必要なのは「電話番号」。日本の番号は「+81」から始まります。一方、JPドラゴンのように国際電話番号を悪用した詐欺の場合は「+1」「+44」などと海外の番号が表示されます。