京都府南部で大量の農機具が盗まれた事件で、府警捜査3課と木津署などが窃盗などの容疑で逮捕した大阪府枚方市の会社員の男(53)=窃盗と建造物侵入の罪で起訴=が、「農機具が好きだった。(盗んだ)農機具を修理していたら愛着が湧いた」との趣旨の供述をしていることが17日、府警への取材で分かった。 府警は同日までに男を追送検し、計114件、約3200万円相当の被害を裏付けて捜査を終えた。 府警によると、男は盗んだ農機具について「転売はしていない」などと説明。自身で修理した農機具を親族の資材置き場で保管していたという。府警は特定できた被害者68人に農機具など約650点を返還した。 府警の説明では、男は2021年11月〜今年4月、京田辺市や木津川市などの農業用倉庫に侵入し、耕運機や電動草刈り機など約100台や、工具など計約3700点を盗んだ疑いがあるという。