【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏を巡る不正疑惑を捜査する特別検察官チームは24日午後、政治資金法違反などの疑いで逮捕された世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓鶴子(ハン・ハクジャ)総裁の取り調べを行った。 韓氏は23日に逮捕された。 韓氏は同教会の世界本部長を務めた元幹部(逮捕・起訴済み)と共謀し、2022年1月に尹氏の側近の一人で最大野党「国民の力」の重鎮、権性東(クォン・ソンドン)国会議員(逮捕済み)に政治資金1億ウォン(約1060万円)を渡し、教団への支援を求めた疑いが持たれている。同年4~7月に高級ブランドバッグなどを呪術師のチョン・ソンベ氏を通じて金氏に贈り、教団の事業で便宜を図るよう要請した疑い(請託禁止法違反)、金氏への贈り物を教団の資金で購入した疑い(業務上横領)、同年10月に自身の海外賭博疑惑に関する警察の捜査に備え元幹部に証拠隠滅を指示した疑い(証拠隠滅教唆)もある。 韓氏は容疑を否認している。 特別検察官チームは韓氏が22年2~3月に権氏に現金が入った紙袋を渡した疑惑や、23年に当時与党だった国民の力の党大会を控え、権氏を党代表にするために同党に信者を集団入党させた疑惑についても調べている。 一方、権氏もこの日午後、特別検察官チームの取り調べを受けた。