旧統一教会のトップ、韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁が韓国の前政権との癒着疑惑をめぐり、24日に逮捕されました。富山県内に住む元信者の家族は逮捕を機に「教団本部への高額献金の流れを解明してほしい」と訴えています。 24日未明、旧統一教会トップ、韓鶴子(ハン・ハクチャ)総裁が政治資金法違反や請託禁止法違反などの疑いで逮捕されました。 韓総裁は教団の元幹部を通じて、韓国・尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領の側近だった国会議員に不正な政治資金を提供したほか、尹前大統領の妻・金建希(キム・ゴニ)被告にブランド品を贈り、教団に便宜を図るよう依頼したなどの疑いが持たれています。 ■高麗大理石と書かれたつぼ…60万円 今回の逮捕を受け、県内に住む元信者の家族は、次のように語りました。 元信者の兄 「やっとここまできたかと、長かったなというのがまずあります」 男性の妹は40年前、旧統一教会に入会しました。 元信者の兄 「ここに高麗大理石のつぼと書いてある。なんの変哲もないつぼが60万円」 ■元信者の兄「脱会してくれることを望む」 男性の妹は43年前、旧統一教会に入信して霊感商法の販売員となり、家庭は崩壊してしまいました。 現在は「旧統一教会被害者と支援者の会・高知」の富山県支部で被害者の救済活動をしています。 男性は、今回の逮捕を機に信者からの高額献金が教団本部に上納されるまでの流れを解明してほしいと訴えます。 元信者の兄 「高額献金で崩壊した家庭がたくさんある。そしてそのお金が未だに返金されていない。だから、もしそのお金が使われているとしたら非常に腹立たしい。お金はどこから出ているかということを、きちんと解明してほしい」 ■元信者の兄「脱会してくれることを望む」 また、現役信者に対しては、脱会するきっかけにしてほしいと話します。 元信者の兄 「カリスマ教祖が逮捕された。世界を救う統一教会が、この教祖が、自分すら救えない。そういう態度を見て、現役信者が『これは』と思って脱会してくれることを望む」