【ソウル聯合ニュース】韓国のソウル中央地裁は26日、特別検察官が尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領を特殊公務執行妨害や職権乱用権利行使妨害などの罪で追訴した事件の初公判を開いた。 この日午前8時35分ごろにソウル拘置所を出発した尹被告は、午前9時40分ごろに地裁に到着し、法廷に入った。紺色のスーツにノーネクタイで、髪は白くなっていた。 尹被告が自身の裁判に出席するのは、「非常戒厳」宣言を巡り内乱首謀罪などに問われた事件の公判が開かれた7月3日以来85日ぶり。同月10日に再逮捕されてからは、健康悪化を理由に11回連続で出廷しなかった。 この日の公判は地裁が撮影を許可し、開廷前に約1分間撮影が行われた。裁判終了後にはインターネットで映像も公開される予定だ。 尹被告は拘束令状の執行を妨害した罪や非常戒厳の宣言前に閣議に出席できなかった閣僚9人の戒厳審議・議決権を侵害した罪、戒厳宣言文を事後に作成した後に破棄した罪などに問われている。 公判では検察による起訴状の朗読、尹被告側の意見陳述などが行われる予定で、終了後には尹被告の保釈審問も行われる。