ウクライナ人ユーチューバー、福島帰還困難区域の空き家に不法侵入

【AFP=時事】登録者数650万人以上のウクライナ人ユーチューバーが、東京電力福島第1原子力発電所事故で立ち入りが厳しく制限されている帰還困難区域の空き家に不法侵入する場面を生配信したとして逮捕された。警察とメディアが26日、明らかにした。 近年、有名になりたい外国人が迷惑行為に及ぶ事件が相次いでいる。 福島県警はAFPに対し、24日朝、福島県大熊町の空き家に侵入したとして、さらにウクライナ人2人を逮捕したと述べた。 住民からの通報を受けて警察官が現場に駆け付け、3人を現行犯逮捕したという。 3人全員が容疑を認めているという。 テレビ朝日は生配信から切り取られた映像を放映した。映像では、3人が家の中でお茶をいれ、住人が残していかざるを得なかった物を勝手に物色していた。 ウクライナのセルギー・コルスンスキー前駐日大使はX(旧ツイッター)への英語での投稿で、ウクライナ人による犯罪について謝罪したいと述べ、「あってはならないことだ」と述べた。 「迷惑系」外国人ユーチューバーが不法侵入と福島に絡む事件を起こすのは今回が初めてではない。 2023年には「ジョニー・ソマリ」として知られる米国人動画配信者イスマエル・ラムジー・ハリド(23)容疑者が建設現場に不法侵入した容疑で逮捕された。 動画によると、マスクを着けたジョニー・ソマリは、退去を求める建設作業員に対し、2011年の福島第一原子力発電所事故を指して、「フクシマ」と繰り返し叫んでいた。 別の動画には、元少年兵を自称するジョニー・ソマリが地下鉄の車内で、1945年の米国による日本への原子爆弾投下に絡む暴言を吐き、通勤客を困惑させている場面が映っている。 かつてないほど多くの外国人観光客が押し寄せる中、こうした迷惑行為に及ぶ外国人にうんざりする日本人が増えている。 オーバーツーリズムと移民への懸念の高まりを背景に、7月の参院選では「日本人ファースト」を掲げる参政党が躍進した。【翻訳編集】 AFPBB News

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