愛媛県八幡浜市で神奈川県の大学生が旅行中、徳島県警の警察官を名乗る男から電話を受け、詐欺事件の関与をでっち上げられて、資金捜査を口実に現金１２８万円をだまし取られました。警察は被害届を２８日に受け、特殊詐欺事件として捜査しています。 被害にあったのは、神奈川県川崎市に住む大学生の男性（２０代）です。 警察によりますと、男性は八幡浜市を旅行していた９月２８日、徳島県警の警察官を名乗る男から電話を受け、「あなたの個人情報で作られた口座が詐欺の受け取り口座になっている」とウソを言われました。 このあとビデオ通話で警察官の制服のような姿をした男が映ったり、逮捕状のような書類の写真が携帯電話に送られたりして、口座の資金捜査をでっち上げられ、指定された口座に現金１２８万円をネットバンキングを使って振り込み、だまし取られました。 徳島県警を名乗る男から受けたのは、「＋」から始まる国際電話でした。男性はこのあとも別の口座の現金を振り込むよう指示され、不審に思って警察に相談しました。 警察は特殊詐欺事件として捜査。警察が国際電話・メッセージアプリでの連絡や捜査のために現金の振り込みを指示することはないと、注意を呼びかけています。