【ソウル聯合ニュース】政治資金法違反などの疑いで23日に逮捕された世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の韓鶴子(ハン・ハクジャ)総裁が29日、ソウル中央地裁に逮捕が適法だったかを問う適否審査を請求した。 適否審査は逮捕の適法性や身柄拘束の必要性を審査し、判断する手続きだ。裁判所は審査請求から48時間以内に請求者に対する審問を行う。審査で釈放の判断をする場合、逮捕状の効力が喪失される。 韓氏は教団の世界本部長を務めた元幹部(公判中)と共謀し、2022年1月に尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領氏の側近の一人で最大野党「国民の力」の重鎮、権性東(クォン・ソンドン)国会議員(逮捕済み)に政治資金1億ウォン(約1060万円)を渡し、教団への支援を求めた疑いが持たれている。また、同年4~7月に呪術師のチョン・ソンベ氏を通じて尹氏の妻、金建希(キム・ゴンヒ)氏に高級ブランドバッグなどを贈り、教団の事業で便宜を図るよう要請した疑い(請託禁止法違反)、金氏への贈り物を教団の資金で購入した疑い(業務上横領)、同年10月に自身の海外賭博疑惑に関する警察の捜査に備え元幹部に証拠隠滅を指示した疑い(証拠隠滅教唆)もある。