【両丹日日新聞創刊80周年】幻の創刊号を探して― 市立図書館に残る最古の紙面

10月1日で、両丹日日新聞(前身は両丹時報)は創刊から丸80年を迎えた。だが、社には創刊号が残っていない。1953年(昭和28年)の大水害で資料が流され、戦後間もない頃の新聞は失われている。創刊号には何が書かれていたのだろう。京都府福知山市駅前町の市立図書館中央館を訪ねた。 同館では、両丹日日新聞は永年保存の扱いで、ある程度の分量ごとに製本され、バックヤードで保管されている。80年前の創刊号が残っているのか問い合わせたところ、最も古い紙面は76年前の両丹時報の1949年(昭和24年)2月11日付だと分かった。 昭和時代の紙面は閲覧できないが、今回特別に許可を得た。手続きを済ませたあと、自動書庫システムでバックヤードから運び出してもらい、2階の研修室で閲覧させてもらった。 ハードカバーの表紙を広げると、少し黄ばんだ状態の紙面が現れた。劣化が進んでいて、破れた箇所もある。現在は日刊紙だが、当時は5日ごとの月6回発行で、購読料は1カ月10円と書かれていた。

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