新潮社執行役員の中瀬ゆかり氏(61)が2日、木曜コメンテーターを務めるTOKYO MX「5時に夢中!」(月~金曜後5・00)に生出演。東京都町田市のマンションで住人の高齢女性が刺されて死亡した事件で現行犯逮捕された桑野浩太容疑者(40)について「万死に値する」「中途半端な刑で出てきてもまたやる」として厳罰を求めた。 事件は9月30日夜に発生。近くのスーパーで買い物をし、帰宅途中だった76歳の女性が自宅のあるマンションの外階段で面識のない桑野容疑者に刺殺された。同居する娘が自宅で悲鳴を聞いて外に出ると、容疑者が馬乗りになって被害者を刺していたという。 番組では、桑野容疑者が「自分あての郵便物が届かなかったり、自宅前にゴミが捨ててあったりして気持ちが滅入った。絶望感があふれた。全てが嫌になり、人を殺して人生を終わらせようと決意した」と話しているとした記事を取り上げた。 意見を求められた中瀬氏は「こういう理由で気持ちが滅入る。これは本当に誰にでもあることなんですよ。絶望感だって結構な人が経験ありますよ」とした上で「だけど、それだからといって人を殺(あや)めるって物凄い距離があるんですよ。76歳までパートで働くことができるぐらい健康で、まだまだこれからも人生楽しいことがたくさんあって。そういう方がなんでこんな目に遭わないといけないのか」と憤った。 「しかも、お嬢さんがお母さまが馬乗りになられて刺されているところまで見てしまっているわけですよね。その恐怖、絶望感。(亡くなった)ご本人もお嬢さんも…それを想像したら…。万死に値するっていうか。中途半端な刑とかで出てきてもまたやりますよって思っちゃいますよね」と身勝手極まりない容疑者を断罪した。 同じく木曜コメンテーターを務める作家の岩井志麻子氏(60)は、自身も小さなことが重なって被害妄想的な思考になることはあり、普段なら気にしないようなことでも「無視された」「私のことを軽く扱った」などと感じて落ち込むことはあるとした上で「そういう時は逆になんでもない親切とか、ちょっとした軽いお世辞とかで(気持ちを)取り戻せたりする」と自身のやり過ごし方を明かした。 そして、「もし、自分も人生終わらせたい!嫌なことばっか続く!って人は、ちょっと気持ち切り替えるだけで…。コンビニ店員にニコッとされたとか、配達の人に可愛いワンちゃんですねって言われたとか。そういうことをいいようにいいように重ねていって、楽しいほうに。家の前にゴミがあって、ん?と思っても、これを拾ったら一日一善かしら私、とか」とコメント。 日常の落ち込み、イライラで犯罪に走ってしまう可能性のある“予備軍”に対して「嫌なことがあったら、なんとかそれをいいほうに変えるようには私はしているんで。悪い考えでむにゃむにゃしている人がいたら、そういうふうにしてみてください。たのんます」と懇願していた。