国慶節連休で「白タク」警戒 小松空港で中国人観光客に注意呼びかけ

中国の国慶節に伴う大型連休で、多くの観光客が日本を訪れています。 一方で今、全国的に問題となっている無許可のタクシー営業=白タク行為を防止するための取り組みを強化する動きが県内でも強まっています。 記者リポート「去年週4往復に増便された小松・上海便、今日も観光客が続々と小松空港に降り立っています」 小松空港で3日、中国・上海から到着した観光客に配られたチラシ。 観光案内やPRの文字はなく、無許可で客を運ぶ白タク行為への注意を呼びかけるチラシでした。 ■今年に入り白タク行為を3件摘発 タクシー事業者に営業の許認可を行う石川運輸支局や警察などが、2019年から毎年行っているこの取り組み。 警察によりますと、白タク行為について県内では2019年5月から9月末までに11件、2025年だけで3件を摘発したということです。 空港に待機するタクシー運転手からは、白タクとみられる車を目撃したという証言も… 小松空港のタクシー運転手「見かけたこともあるし、聞いたこともある。しょっちゅう、ワゴン車。プラカードみたいなものを持って中に入っている」 ■「白タク」全国各地で問題に こうした白タク行為は今、全国各地で問題となっています。 7月、富士山にほど近い山梨県の富士河口湖町では… 「道路運送法違反。許可取っていないタクシーをやったという罪で現行犯逮捕するから」 違法な白タク摘発の瞬間です。 ただ、白タク行為は運転手と乗客が運賃として金銭のやり取りを行ったかどうかの証明が難しいとされています。 石川県警交通指導課・橋本則夫課長「白タクというものは違法なものであって、運行管理上も非常に危険な行為であることを周知して、外国の方に広報をしていきたいと」 石川運輸支局・高橋岳大さん「石川県内も、金沢市を中心に大勢の外国人の方が来ていますので、そういった意味でもこうした活動によって、未然にふせぐことが必要だと思っています」 他県の事例では旅行会社から依頼を受けた仲介者が、ドライバーを確保するため、来日した観光客が違法とは知らず白タクに乗ってしまうケースもあり、県内でも悪質な行為に監視の目をさらに光らせる必要があります。

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