茨城県高萩市安良川のアパートの一室で3日、この部屋に住む70代男性が死亡していた事件で、県警高萩署は6日、殺人の疑いで、同居する男性のめいで無職、女(57)を逮捕した。同署によると、「殺すつもりはなかった」と容疑を否認している。同署は2人に何らかのトラブルがあったとみて詳しい動機を調べている。 逮捕容疑は2日午後6時ごろ、自宅で、同居する叔父で無職、男性=当時(78)=の胸や腹などをハンマーで複数回殴るなどして殺害した疑い。 同署によると、女は殴った行為は認めているが、殺害の意図はなかったとして容疑を否認している。同署は自宅から凶器とみられるハンマーを押収した。 女は3日午後1時3分ごろ、「同居の叔父を殺した」と110番通報。同署員が現場に駆け付けたところ、男性が和室にあおむけで倒れているのを発見、救急隊がその場で死亡を確認した。 現場付近にいた女は「私が暴力を振るって殺した」などと話していた。その後「農薬を飲んだ」と話し、体調不良を訴えたため県北地域の病院に救急搬送され入院。6日に退院し、逮捕された。農薬を飲んだ理由について「死にたかった」などと供述しており、自殺を図ったとみられる。 女は男性と2人暮らし。同署は死因の特定を進めている。