Rain Treeの橋本真希、仲俣美希、佐藤莉華が10月6日、東京・渋谷文化総合センター大和田 さくらホールで開催された全国地域安全運動キャンペーンのイベントにゲストで登壇。特殊詐欺対策、防犯アプリなどを学び、「しっかり自分で自分の身を守りましょう!」と会場に呼びかけた。 ■憧れの警察官の礼服で登壇「めちゃめちゃ光栄です」 本キャンペーンは、「令和7年 全国地域安全運動 渋谷区民の集い」として、渋谷区を中心に地域の安全活動を強化すると共に、地域の連携をさらに緊密にすることを掲げて行われている啓蒙活動。渋谷警察署、代々木警察署、原宿警察署の合同開催となる今回のイベントでは、特に特殊詐欺撲滅に力を入れ、国際電話を悪用化したオレオレ詐欺、還付金詐欺、ロマンス詐欺などの撲滅を呼びかけた。 橋本、仲俣、佐藤は啓蒙活動をバックアップするゲストサポーターとして出演。警察官の礼服に身を包んだ凛々しい姿を披露した。3人とも警察服に袖を通すのは初めてと目を輝かせ、橋本は「刑事ものドラマが好きで、すごく憧れがありました。生地の厚みや装飾の重厚感を感じて、今日これを着ることができてめちゃめちゃ光栄です」と感激した様子。 仲俣は「金のチェーンみたいな感じで編まれていたり、装飾が豪華で。ここなんかクッキーみたいでかわいいな」と肩の意匠を独特の感性で表現すると、佐藤は「背筋が伸びる気持ち。今日、いつもの2倍以上は背筋が伸びてたと思います」と、姿勢をピンとして気持ちを表した。 ■「『人生どうしよう』みたいになる」と特殊詐欺被害額の大きさに身震い イベントでは最近急増しているという、警察官になりすます詐欺電話の再現VTRを来場者と共に視聴するという流れだったが、ここで映像の音声が出ないというハプニングが発生。マネージャーから「盛り上げて!」という無茶ぶりを受けた仲俣が、来場者たちへの呼びかけやRain Treeの自己紹介を行って場をつなぐという一幕に会場から拍手を送られる。 その後、無事トラブルは解消。渋谷警察署の特殊詐欺担当から、昨年の特殊詐欺被害総額が190億円、一件あたり1600万円の被害だと聞かされると、佐藤は「もう想像ができない金額。恐ろしいと思うし、(被害者が)自分の家族だったとしたら、『人生どうしよう』みたいになる」と、被害の大きさに身震いする。 VTRでは若いサラリーマンが特殊詐欺の電話に騙されており、橋本は「オレオレ詐欺って、おじいちゃんおばあちゃんがターゲットにされてるイメージがあります。でも、今は関係なく若い人もそういう詐欺に遭ってるっていうのが恐ろしい」と振り返り、「私たち世代も自分ごとだと思って、防犯意識を持って気をつけていきましょう」と会場に呼びかける。 また、VTRで詐欺犯はトークアプリへの誘導や、マネーロンダリングの疑いだと言って偽の警察手帳や逮捕状を見せており、これに佐藤は「普段見ることがないから、本物だと信じてしまいそう。びっくりして混乱しちゃいます」と不安そうに述べる。 これらのことに、特殊詐欺担当者は、「警察はLINEなどのトークアプリを利用して、通話したり、警察手帳や逮捕状を示したりすることは絶対にありません」と断言。3人は会場に向かって復唱し、「警察官が電話でお金を要求することは、絶対にありません!」と強く呼びかけた。 ■詐欺電話を自動でブロックする“デジポリス”を知り、「さっそくダウンロードします」 特殊詐欺の電話は「+1」の国際電話番号からかかってくることが多く、特殊詐欺担当者は、「国際電話を普段利用しないのであれば、国際電話取り扱い受付センターで、国際電話利用契約の利用休止申請が無料でできます」とアドバイス。また、“デジポリス”という警視庁の防犯アプリも紹介。 「特殊詐欺の情報やサイバーセキュリティの情報、痴漢撃退、防犯ブザー機能、そのほか防犯情報が分かる警視庁のアプリで、12月に国際電話番号ブロックシステムという機能が加わり、国際電話からの着信通知を遮断し、詐欺電話をブロックする機能が追加予定になります」という説明を受けると、「自動で遮断されるってすごい」「さっそくダウンロードします!」「メンバーにも教えて、みんなで入れておけば安心だね」と話し合う3人。 佐藤は「知らない番号からかかってきたら、絶対に出ないこと。不安だと思ったら、家族とか目の前の人に相談して、1人で抱え込まないことが大事だと思いました」と振り返り、橋本は「今日学んだことをグループのメンバーや家族にもしっかり伝えて、特殊詐欺被害には絶対に遭わないようにしたいです」としっかり述べる。 最後に仲俣が、「この会場の前に白い石の置き物があったと思うんですね。その前に、『絶対に登らないでください』と書いてあったんですよ。皆さん登らないで来たと思うんですけど、それと同じように、知らない電話がかかってきても、強い意志を持って、しっかり自分で自分の身を守りましょう!」と、石と意思をかけた呼びかけで会場の緊張した雰囲気を解きほぐし、イベントを締めくくった。 ■暗号資産を学んでいるRain Tree「ファンの皆さんにも注意喚起ができるように」 イベント終了後は3人への囲み取材も実施。橋本は「Rain Treeは17人いて、一番下が16歳で、どの番号に出たら危ないかまで知らないと思うので、(今日聞いたことを)伝えて、デジポリスの機能も伝えたい」と話し、仲俣は、「私には大好きなおじいちゃん、おばあちゃんがいて、やっぱり高齢者の方がターゲットになることも多いと思うので、しっかり身を守ってもらえるように伝えていきたいです」と、家族にも意識を向ける。 「おばあちゃんが携帯使ってるのが正直不安で…」という佐藤も、「私が仕事で相談に乗れないときもあると思うので、アプリ(デジポリス)を使って防犯してもらえたらすごく心強い。自分自身もそうだし、メンバーにも教えて、日々安全に過ごしたいです」と、真剣な面持ちで頷く。 また、Rain Treeはラジオ番組「ミームの森」で暗号資産を学んでいる関係で、メンバー全員が暗号資産の口座を持っているという。実際に運用しているメンバーもいるとのことで、佐藤は「そういうところも含めて詐欺は起こったりすると思うので、しっかりアンテナを張って、自分たちだけでなく、ファンの皆さんにも注意喚起ができるようになっていきたいと思います」と語った。 ◆取材・文=鈴木康道