米国債への投資名目で違法に金を集めたとして、京都府警右京署は8日、出資法違反(預かり金の禁止)の疑いで、同府京田辺市三山木中央の資産管理会社社長、奥村幸一容疑者(76)と息子で同社取締役の奥村一彦容疑者(43)を逮捕した。奥村容疑者は「借りただけ」などと容疑を否認し、一彦容疑者は容疑を認めている。 2人の逮捕容疑は共謀し、令和4年12月2日~5日、京都市内に住む60代の夫婦に「米国債に投資すれば、元本保証の上、配当を受けられる」などと持ちかけ、現金計1980万円を預かったとしている。 右京署によると、夫婦が昨年9月、配当がないことを不信に思い、奥村容疑者らに連絡を取ったところ「会社が倒産した」などと告げられ、同年12月、右京署に被害を相談した。同署は他にも被害者がいるとみて捜査を進める。