【10月11日 KOREA WAVE】秋夕の当日と連休期間中、ソウル市内各地で事件や事故が相次いだ。雨の降る秋夕の日には、道に迷って漢江北路(ハンガンブクロ)をさまよっていた70代の男性が警察に保護され、無事に家族のもとへ戻る一幕もあった。 6日午後2時58分ごろ、鍾路区の交差点付近で自動車2台とオートバイが衝突する事故が発生した。ソウル消防当局によると、オートバイを運転していた60代の男性が心肺停止状態となり、心肺蘇生を受けながら病院に搬送されたが、死亡が確認された。 また、秋夕前日の5日午後10時30分ごろ、70代の男が東大門区の自宅で、30代の息子に刃物を振り下ろして負傷させたとして、殺人未遂の疑いで現行犯逮捕された。男は認知症を患う妻の介護をめぐって息子と口論となり、犯行に及んだとされる。 警察官が出動した際、男は刃物を向けて抵抗し、さらにガソリンをまいて火花が散ったため、住宅内で火災が発生し、近隣住民が避難する騒ぎとなった。息子は病院に搬送され、命に別状はないという。 一方、未成年者を狙った誘拐・誘い出し事件も発生した。 東大門警察署は4日夜、未成年者略取および誘引の疑いで60代の男を現行犯逮捕した。男は午後9時50分ごろ、東大門区の市場の路地で酒に酔った状態で2〜3歳ほどの子どもを抱えて連れ去ろうとした疑いが持たれている。家族と周辺の市民がすぐに男を追いかけて制止し、実際の誘拐には至らなかった。男は「酒に酔っていて覚えていない」と供述しているという。 また、6日午前には、ソウル麻浦警察署の警察官2人が、漢江北路を逆方向に歩いていた70代の男性を発見し、保護した。男性は中等度の認知症を患っており、「合井駅から歩いてきた」と話すばかりで、住所などの詳細を説明できなかった。警察が住所を照会して同行し、家にいた家族に無事引き渡した。家族は男性が行方不明になったことに気づき、捜していたという。 (c)KOREA WAVE/AFPBB News