友人男性を拘束し、現金を奪い暴行したとして逮捕監禁、強盗傷人、窃盗などの罪に問われた長崎市の男3人(当時18~19歳)の裁判員裁判初公判が10日、長崎地裁(太田寅彦裁判長)であり、3人のうち2人は起訴内容を一部否認した。 起訴状によると、被告3人は昨年9月、別の3人と共謀して長崎市内で男性を車に押し込んで公園に向かい、男性から財布を奪った上で殴る、蹴る、たばこの火を押しつけるなどの暴行を加えて全治4週間のけがを負わせた。また、財布内のキャッシュカードで計約24万円を引き出して盗んだとされる。長崎家裁の少年審判を経て検察官送致(逆送)、起訴されていた。 冒頭陳述で検察側は「多数人で被害者の自由を奪い、一方的に暴行を加えた卑劣で悪質な犯行」と指摘した。これに対し、犯行グループの中心的存在だった被告の男は金品強取を目的とした暴行を否認し、強盗傷人罪ではなく傷害罪にとどまると主張。別の被告は「車に押し込んでない」と述べ、強盗傷人罪に加えて逮捕監禁罪も否定した。もう一人は起訴内容を全て認めた。