警察かたり裸要求、急増157件 「あなたの彼女は」男性脅す事例も

警察官を装う電話で「あなたが事件の容疑者になっている」などとうそを告げられ、金銭を要求されたうえで、裸の映像も要求される被害が急増している。警察庁によると、1~9月に未遂も含めて少なくとも157件確認された。被害者の多くは女性だが、男性が脅されるケースもある。 被害の報告は34都道府県警から寄せられた。1~3月は月に数件だったが、徐々に増えて9月は最多の48件にのぼった。被害者の8割超が20~30代という。 共通するのは、SNSなどを使いビデオ通話に誘導する手口だ。犯人側は「逮捕されないためには保釈保証金を支払う必要がある」などと伝えて現金をだまし取るだけでなく、「タトゥーがあるかを確認する」などと言って裸になるよう指示するという。 あるケースでは、男性が「あなたの彼女は犯罪グループの一員だ」と脅され、交際相手の裸の映像を送ったという。警察庁は「警察がビデオ通話で取り調べをしたり、わいせつなものを要求したりすることは絶対にない」と注意を呼びかけている。(板倉大地)

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする