「値段は1から1万5千円。もちろん本番です。雨が降っていなければほぼ毎日。夕方に出勤して、遅ければ深夜3時ごろまでいたりしますね」 記者が出会った、新宿で4年以上「立ちんぼ」を続ける未華子(仮名・取材当時32歳)。見た目も清潔で西新宿のマンションで一人暮らし。金銭的にも余裕があり、現在は「立ちんぼ一本」で生計を立てているという。 しかし、彼女には2度の逮捕歴が。警察の注目を集めるにもかかわらず、彼女が覚悟をもって街娼を続けている理由とは――。ノンフィクションライターの高木瑞穂氏の文庫『 ルポ 新宿歌舞伎町 路上売春 』(鉄人社)より一部抜粋してお届けする。なおプライバシー保護の観点から本稿の登場人物はすべて仮名である。(全3回の1回目/ 続き を読む) ◆◆◆