老人ホームに入所する女性2人が死亡した事件で、この施設の元職員の男が15日午後、逮捕されました。 ■元職員を殺人容疑で逮捕 埼玉県鶴ケ島市の老人ホームで入所者の女性2人が死亡した事件。 逮捕されたのは、老人ホーム元職員の木村斗哉容疑者(22)です。木村容疑者は、老人ホームに入所していた小林登志子さん(89)を刃物のようなもので切り付けるなどして殺害した疑いが持たれています。 現場は、東武東上線若葉駅から徒歩5分ほどにある老人ホーム。入所者は70人ほど。4階と5階にあるそれぞれの部屋で頭から血を流している80代から90代くらいの女性2人を発見。2人はベッドで仰向けに倒れていて、意識のない状態で病院に搬送。その後、死亡が確認されました。 防犯カメラには、マスクにフードか帽子を被った不審な人物が映っていて、現場から立ち去っていたということです。 その数時間後、事件は動きました。現場近くにある線路沿いの住宅街で男は確保されたということです。 確保現場を目撃したとみられる人 「私服と制服の警察官15人くらい」 「(Q.暴れている様子は?)ない。もめていた様子はなかった」 警察は、現場から直線で250メートルほどの場所で元職員の20代の男の身柄を確保。男は1人で、フードのない服で、マスクはしていなかったそうです。 取り調べに対し、木村容疑者は容疑を認めています。 警察は今後、容疑者と被害にあった女性との関係など、犯行に至る経緯などを調べる方針です。