サハロフ賞に反体制派記者2人 ベラルーシとジョージアで収監

【ブリュッセル共同】欧州連合(EU)欧州議会は22日、人権や民主主義を守るために尽力した個人や団体を表彰する今年の「サハロフ賞」を、いずれも現在収監中の反体制派の記者で、ベラルーシのアンジェイ・ポチョブト氏とジョージア(グルジア)のムジア・アマグロベリ氏に授与すると発表した。 両氏は強権的な政府の批判を続け、ポチョブト氏は2021年から、アマグロベリ氏は今年1月から拘束されている。授賞式は12月16日に欧州議会で行われるが、両氏は出席できないとみられる。 ポチョブト氏はベラルーシのポーランド系少数民族出身で、「欧州最後の独裁者」と称されるルカシェンコ大統領を批判し何度も逮捕されてきた。アマグロベリ氏は、親ロシアの与党「ジョージアの夢」に抵抗する運動の象徴的存在で、ジョージアが1991年に独立後、初の女性政治犯となった。 サハロフ賞は旧ソ連の反体制派科学者、故サハロフ博士をたたえ、1988年に創設された。昨年はベネズエラのマチャド元国会議員らが受賞し、今年のノーベル平和賞はマチャド氏に授与される。

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