産業廃棄物400キロを不法に投棄した疑い、解体業者を逮捕

東京都内の解体工事現場に約400キロの産業廃棄物を埋めたとして、警視庁は、解体業者「商人(あきんど)」(さいたま市)の社長だったトルコ国籍のアキン・ムスタファ容疑者(26)=さいたま市=と、部下だった少年(18)を産業廃棄物処理法違反(投棄禁止)の疑いで逮捕し、23日に発表した。法人としての同社も同容疑で書類送検した。 アキン容疑者は「現場に解体ごみを投棄していない。従業員の誰かが捨てたのだと思う」、少年は「私は埋めていません」と供述しているという。 生活環境課によると、2人は共謀し、昨年11月12日ごろ、東京都足立区の家屋の解体現場に、工事で出た産業廃棄物(約424キロ)を埋めて投棄した疑いがある。警視庁は、廃プラスチックやガラスくずなどが含まれる混合廃棄物の分別や処分にコストがかかるため、穴を掘って埋めたとみて調べている。 また、警視庁は、産廃処分を含む工事一式を施主から受注した東京都渋谷区の解体業者と、1次下請けとして「商人」に産廃の収集・運搬を委託した東京都大田区の収集運搬業者も、産廃の収集運搬の許可を得ていなかったなどとして、同法違反容疑で書類送検した。(太田原奈都乃)

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