宅配物などを一時的に保管することが出来る、宅配ボックス。 暗証番号などでロックが出来るため、荷物のやりとりをするには非常に便利なものですがこの宅配ボックスを狙った窃盗が今、福岡県内で相次いでいます。 その犯行の一部始終を防犯カメラがとらえていました。 ■防犯カメラにポストを物色する姿が・・・ 福岡市中央区のマンションの玄関に設置されている防犯カメラの映像です。 白いTシャツ姿の男がポストの中に手を入れ、何かを物色しています。 取り出したのは「宅配業者の不在連絡票」 男は記載された内容を確認すると、不在連絡票をポストに戻しました。 その後、他のポストも物色。 先ほどとは異なる不在連絡票を取りだすと、今度はポストに戻さず、手に持ったまま周辺の様子を伺っています。 ■不在連絡票の暗証番号を悪用 そして再び不在連絡票を確認すると、次の瞬間…暗証番号を入力し、宅配ボックスを開けたのです。 男はそのまま別の宅配ボックスも開け、商品を取り出します。 そして、そのまま持ち去って行きました。 住民が被害届を出し、警察が窃盗事件として捜査をしています。 ■相次ぐ”宅配ボックス窃盗” 不在連絡票から暗証番号を盗み見して、宅配ボックスから品物を取りだす窃盗。 福岡市早良区のマンションでも同様の手口で、品物を盗んだとして、2025年8月、無職の男が逮捕・起訴されています。 早良区内ではこうした窃盗事件が2025年4月から12件起きていて、うち10件は容疑者の逮捕に至っていません。 警察は宅配ボックスや郵便受けをこまめに確認して欲しいコンビニなど自宅以外の場所への配達も活用してほしいと注意を呼びかけています。 ■宅配業者に聞く対策は 大手宅配業者「ヤマト運輸」に対策について聞いたところ (1)「置き配」や「宅配ボックス」でも日時指定ができるサービスを実施している。配達完了メールも届くということで、なるべく受け取りまでの時間を短くして欲しいということ (2)コンビニやヤマト営業所など全国5万か所に自宅以外で受け取りが出来る場所を設置している。 こうしたサービスを活用してほしいとしています。